すべてマル!<後編>

この場所での商いは

長靴が必需品

 

 

 

春夏秋と猛烈な勢いの草刈りに

足を守ってくれる大事な友です

 

 

 

「長靴はいてて助かったぁ~~!」

 

ということが多々あるので

大事にしています

 

 

 

昨日今日と

二連休をいただいていたので

きれいに洗って乾かしているところ

 

 

 

 

長ーい 

ブログにお付き合い下さっているので

長ーい つながりで長ーい靴

 

重ね重ね

お許しください

 

 

 

 

 

 

さて

 

 

「すべてマル!」に

どんな理由で私たちは救われたのか

 

 

 

 

 

当時 

開業して日が浅いこともあり

 

お店として何もまだ定着してない頃で

 

新しいお店ができたということで

いろいろな方がご来店下さっていました

 

 

 

ありがたいことなのですが

それだけに

ご来店の目的も多様過ぎていて

 

 

 

 

「赤穂で商売するなら

赤穂をどれだけ愛してるか言わんと

ここでは商売できへんで」

 

 

「よう客が来てるらしいが

せいぜいがんばりや」

(せいぜい?)

 

 

そんな

卑し気な言葉をいう方が多々来られ

 

 

 

はたまた

召し上がっている方が周りにいても

お席で赤ちゃんのおしめを変える方

 

 

車でお願いしますというと

トイレにベビーベッドがないからやという方

 

 

離乳食を温めてという方

 

 

ベビーカーで通れなくて

すみませんと声をかける他の人にも

素知らぬ顔や面倒そうな顔で返す方

 

 

見開いた絵本の紙面の上で

ケーキ皿を置いたりお菓子を食べさせる方

 

 

ベビーカーの自分たちが座れるように

先に座っている他のお客さまの席を

あっちに移ってもらってという方

 

 

 

 

あまりに???なことが多く

 

 

気になってその都度

「どちらから居らしたのですか?」

と聞くとほぼ「市内からやけど」

 

 

 

市内というのは赤穂のことなのですが

 

当時の私は

自分が法律のような振る舞いをする方々に

どうしたらいいか悶々としていました

 

 

 

 

そのころ

働いてくれていたスタッフもストレスを抱え

私たちも製造に集中できないほどに

 

 

 

何夜も何夜も

話し合いを重ねて

 

 

 

 

自分たちがお店でNOだと思うことは

正直にお断りしよう

 

 

 

お店が提供したいことが定着するまで

お客さまに伝わるまでは

未就学児の方の喫茶の受け入れはお断りしよう

と決めたのでした

 

 

 

 

 

そう選択してから後

 

 

 

「養風あんみつ」がはじまったことを

地元の新聞広告でお知らせするために

 

小学生未満の喫茶利用はご遠慮ください

という一文を掲載しました

 

 

 

 

掲載からまもないある日

 

お客さまがなにやら怒ったような顔で

ご来店されました

 

 

 

 

 

聞くと

 

市内の

あるお店が店内に貼り紙をしていて

 

 

 

自分のお店はどんな人もどの年齢の人も受け入れるし

来てくれる人のことを考えている店

子どもに慣れた優しいスタッフもいる店

 

赤穂の町に子どもを受け入れないそんな店が

あるのは信じられない

とうとうと書いて貼っていて

あれはSANPOUさんのことを書いてる!!

批判して書いて貼っている!

 

 

そのお店のことを怒っているのです

 

 

 

 

私は驚いて

 

「?たまたまじゃないですか?」

 

 

 

店名が書かれてあるならそうですが

名前は書いていないというので

 

 

 

 

でもお客さまは

 

「いや、ぜったいそう!名指しでいろんな人のこと

ブログで書いてる人で、私の友達もそういうのに

嫌気がさしてお店行くのやめたいうてたもん。

あれはSANPOUさんのこと言うてる!と思って、

私なんか腹が立って‥‥」

 

 

 

私たちのことを

私たちが知らない間に

思ってくれていたことに

 

 

 

そのことにその場は

ありがたくて申し訳なくて

 

ただ感激していました

 

 

 

 

 

そのお店の貼り紙の真意は

今も分かりません

 

眼中になくていいこともあるかと

 

 

 

 

 

分かって下さる人がいれば

それでいい

 

 

 

本当に

そう思った出来事でした

 

 

 

その後

 

 

 

心の中で頭を垂れながら

 

もう少し待ってください

もう少し

 

と思いながら

 

 

 

自分たちが心を尽くしたいことを

ただ信じて

月日は過ぎていきました

 

 

 

 

 

 

先日

 

 

茶房で召し上がっていた

車椅子の方が

お手洗いに向かおうとしたところ

 

 

通り道のテーブル席の二組のお客さまが

それぞれ一斉にパッと席を立たれて

なにも言わず

ニコっとされたのです

 

 

 

どうぞゆっくりお通りください

 

とでもいうお顔で

とにかく自然体

 

 

 

車椅子の方も

こちらこそという笑顔をして

杖で行きますので大丈夫です

杖でゆっくり横を通られて

 

 

 

 

お互いが思い合って

互いの気持ちよい距離を

図っておられるのです

 

 

 

 

ちがうお席では

 

お母さんと子どもさんが

おかだよしたかさんの絵本を開いて

体を寄せ合って見ながら

ケタケタと笑い合っています

 

 

 

 

その光景が

胸の奥にしんしんと降り積もるように

染みて

 

 

 

あのときの

「すべてマル!」

 

 

 

その答えが

今あるんだなぁ

 

 

 

しみじみしました

 

 

 

 

 

今は

 

未就学児の子どもさんも

茶房で過ごせるお店になっています

 

 

お客さまが

私たちのお店を育ててくれている

 

そう思わずにいられません

 

 

 

 

 

「すべてマル!」

 

 

 

 

 

 

 

だけど

 

 

だめなものはだめ

 

いじめはだめ

と同じです

 

 

 

世は常ですから

 

そこは

見極める心眼を持ちましょう

 

 

 

 

 

 

ところで

 

オレたちひょうきん族の懺悔室って

もう知らない世代いるよね‥‥?