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一石三鳥もある

 

新しょうがの甘酢漬けを

今年は20ℓ分ほど漬けまして

ほぼ毎日 食べて楽しんでいる

 

新しょうが自体の良し悪しで

柔らかさや食味が全く変わるので

漬物は面白いし 奥が深い

 

連日の熱波で疲れ気味の身体を

美味しく手助けしてくれる

旬は 家庭の大切な食養生だ

 

 

食べた後に残る漬けた甘酢も

料理に使えるので一石二鳥で

 

特に 鶏肉の胸肉は

疲労回復に効果があるので

さらに 一石三鳥とも言えそう

 

残った甘酢の使い方は家庭で

それぞれあるかと思いますが

私がよく使う二次活用法を

 

所々 筋切りした鶏の胸肉一枚に

すりおろしニンニク(粉末も可)

酒・塩・こしょうの下味をひと晩

 

翌日に小麦粉か米粉を全体に

まぶしてからフライパンで焼く

(焼いても固くならないよう)

 

できればフタかホイルをして

両面にいい焦げが付くくらい

じっくり蒸し焼きにします

 

中まで火が通ったら 事前に

混ぜ合わせておいたソース

(甘酢と醤油と少々のオイスター

ソース)をザッと回しかけて

からめるように焼き付ける

 

 

米粉もソースのとろみになり

ふっくらジューシーに焼けて

ご飯が進む夏の主菜になる

 

新しょうがを漬けた方は

手軽なのでよかったらお試しを

捨てるところがない甘酢です

 

最近  夜や明け方のまだ暗いうち

初夏の渡り鳥 アオバズクが

敷地の森で ホウホウ鳴いている

 

途方もない距離を飛ぶ渡り鳥は

方位磁針が体内にあって迷わない

 

疲れ知らずの強さの秘密は

胸筋や骨格筋にある成分の働きで

羽を動かす胸肉に多く含まれる

 

旬の恵みと本能が持つ未知の域

底知れぬ力を分けていただいて

こうして日々の活力を養えている

 

私も店主も 大体なんでも

迷わない単純明快な方なので

 

渡り鳥のような方位磁針が

体内にあるのかもしれない

 

甘酢漬けの瓶をつつきながら思う

今宵も ホウ ホウ ホウ