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惜しみなく

 

山の頂から朝日が おはよう

 

今朝は空気がとても澄んでいて

日射しがまっすぐ飛んでくる

 

今年は熱波がとてつもない

夏以上に 夏だ

 

 

きたきた 昇ってきた

 

日輪が放つ七色の環を見つめる

何秒という単位の輝き

 

山からまだ全体が出ていない間

そのときが一番 光線が明るい

 

 

ポーン と浮かび出た

 

これが真昼のギラギラになる

そうは思えない涼しげな顔

 

 

今日の終わりに向かって

こうして 今日がはじまる

 

はじまりと終わりが

惜しみなく降り注いでいる

 

今日 思いもかけないお電話を

お客さまからいただいて

 

ブルーベリーシュトゥルーデル

食べたらすごくおいしかった

それを ただ言いたくて と

 

ただ それだけを伝えるための

お電話をかけて下さった手間に

我が身を振り返って思う

 

 

惜しみない素直な気持ちを

私は今まで出会った人に

かけてきただろうか

 

夜明け前の自分に問いかける