「こんな豆あるで。食べてみて」
2012年 農家さんから 珍しい黒い小豆を
いただいたのが はじまりでした
物は語る。~穀琲物語~
「米を炊くとき、混ぜて炊いたらええよ」
と聞き、さっそく米に混ぜて、炊いて食してみる。
なるほど、極小の粒は 存在感ある固さ。
これならフライパンで煎ってお茶にしても美味しいかもしれない。
さっそく試す。思ったらすぐ試す。
「よくある黒豆茶とはまったくちがう!真っ黒!香りも味も…」
う~ん、なんだろう。
面白い素材に出会ってしまった。
それから、ずっと煎っては、お茶にして飲み続けた。ある日、
ふと頭痛や肩こり、目の疲れを気にしていない自分に気付く。
「なんだか分からないが、気にならないのは体調がいいのかな」
思い返すと、コーヒーを飲みたいと思わなくなっている。
いや、毎日ひんぱんに何杯も飲んでいた今までとは、明らかにちがう。
自分の体から聞こえてくる声。なんだろう? 耳を澄ます日が続く。
ある日、見るからにひどく疲れた様子のお客様がやってくる。
「このお茶、個人的に私が好きで飲んでいるのですが、よかったら…」
熱々の黒薬豆茶を出した。お客様が笑顔になった。ああ、よかった。
こんな日が何度か続くうち「あのお茶、売ってないの?」
と、言われることが多くなる。
ふと、いつも手立てしているコーヒードリップに目が止まる。
「!!!こんなに漆黒の香ばしい味、ひょっとしてコーヒーに…」
ひらめきが駆け出した、2013年の冬の日。~穀琲物語プロローグ~
物は夢みる。~穀琲誕生~
鎖国をしていた時代
長崎の出島にコーヒーが
どんぶらこ どんぶらこ と やってきました
わたしたちの先祖は
西洋から入ってきたコーヒーを
長い年月をかけながら和名で「珈琲」という名を編み出して現代に コーヒー文化を築いてきました
「コーヒーもいい、こくひーもいい」
西洋と日本の 文化のちがいを 大切にして
日本の先達を敬い 穀琲®(こくひー)を
よりよい食の選択肢にと願っています
物は旅する。~穀琲六十三次~
黒薬豆発祥の兵庫を起点として
穀琲と 日本各地の農産物がつながる
新しい旅味プロジェクト「穀琲六十三次」
ともに旅の道中を楽しみませんか?
山梨 甲斐珈琲オーレ
山梨 アイス甲斐珈琲(夏季限定)
ひと縫いひと縫い 仕立て上げる
在りし日の日本の ミシンのように
この穀琲は こつこつ時を重ねています
もとをたどれば
一本の糸 ひとつの縁がはじまりでした
この一杯が ひと縫い ひと縫い
誰かの明日に つながることを想いながら
美味しさの頂をめざして
一日一日 穀eryに向き合っています
これからの 直線曲線のつながりは
穀琲の糸だけが 知っているのかもしれません