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日進月歩

 

独立しようかと話していた当時

何を作って出していきたいのか

好きなお菓子を店主に聞いた

 

シュトゥルーデルは 絶対に

していきたいお菓子だと言った

すごく好きなんだ と

 

私は菓子業界に居たこともなく

まったく違う仕事をしていたので

お菓子のことはチンプンカンプン

 

シュトゥルーデル?

あまり日本に流布されていない

未知の単語を当時はじめて知った

 

 

開業時からずっと作っているのが

アップルシュトゥルーデルだ

 

パイの原型といわれる古典菓子で

ハンガリーを起源に根付いてきた

オーストリアのウィーン伝統菓子

 

日本には馴染みがない見た目や

クリームが主流でなく滋味でも

素材を生かした幾重もの味わい

 

商売っ気や損得勘定を置いて

ただ好きで 食べてほしい菓子で

開業から楽しんで作ってきた

 

 

コラシュトデルをしたり

 

 

マンゴーやベリーなどフルーツ系

シュトゥルーデルもしたり

 

日進月歩で作り続けてきた味を

お客さまが育てて下さっていると

定番になった今だからこそ思う

 

今では一番人気になった

オニオンシュトゥルーデルもそう

 

 

中の具材が空気に触れないので

劣化や変質も防げて食べやすい

この形の焼成で落ち着いた今

 

シュトゥルーデルを製造の軸に

これから据えていく予定です

長年の本丸に着手していきます

 

試作の微調整を終えたばかりの

ブルーベリーシュトゥルーデル

 

きっと食べると目が細くなります

高橋克典さんや五木ひろしさんは

たぶん 目が一本線になる

 

美味しさに向かって 日進月歩

お届けしたいと思っています

 

 

そう お冷や用の紙コップも

ひそかに進化しています

 

森の生きものたちが写る

日本製の木目模様の紙コップに

 

止まらない昨今の物価高で

消耗品も爆上がり中ですが

こんなときだからこそ良いものを

 

荒んでいては 健全に進めない

世情で 心まで渇かないように

たかが 水一杯の紙コップでも

 

あらっ? フクロウっ! と

心の端で思っていただけたなら

されど 潤いの一滴になるかな