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色眼鏡なく

 

シュトゥルーデルの新作が

またまた 続いています

長野県産の「信州あんず」

 

お菓子でも料理でも 酸味は

旨みを際立たせる魔法の五味だ

 

0.06の視力の私には日常で

なくてはならないものが眼鏡で

ないとボヤーとしてしまう

 

メガネ‥ メガネ‥と

ときどき探す自身の姿は

横山やすし やっさんかと思う

 

さながら酸味は お菓子にとって

味蕾の眼鏡ともいえるだろう

焦点が合う というような

 

 

地元宍粟市産のブルーベリーが

これから最盛期の旬になるので

 

ブルーベリーシュトゥルーデル

を先日からお出ししていますが

 

生食向きの柔らかい甘い果実より

酸味が強い果実ほど 加工すると

別格に焼きものは美味しくなる

 

 

果物由来のクエン酸と

発酵由来の酢酸

 

酸味の世界をのぞいてみれば

思いがけない至福の味に出会う

もちろん 健康にも良いですし

 

今しか出回らない生のあんずも

品種によって違いはあるけれど

加熱すると格段に味が凝縮する

 

 

 

なんて 可愛いの

長野県から ようこそ

 

この香り この酸味を包み込んだ

シュトゥルーデルをお届けします

 

果物というのは形からして

どの果物もすべて魅惑的なのは

種を残していくための知恵

 

至福の香りも完熟した色も

自然界に還って巡るために

虫や動物や鳥を誘う本能だ

 

その知恵と本能を美味しく

授かっていると思いたい

 

この地球上の生物で 唯一

色眼鏡をもつ人間として

 

先入観という眼鏡をはずせば

いつでも視界はクリアに変わる