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自然と不自然

 

鮮やかな早緑が美しいです

 

宍粟にはハッとする原風景が

あたりまえのように日々移ろう

 

今日 お越し下さったお客さまは

毎月一度 宍粟の一宮町まで

お米を大阪から買いに来るそうで

 

毎月一俵ほどと言われていたので

お商売をされている方かしら

はたまた 大家族でしょうか

 

恥ずかしながら 一俵の単位が

何㎏なのか 最初ピンと来なくて

聞くと 約60㎏なんですね

この年齢でひとつ賢くなりました

 

そういえば 宍粟の天然水を

毎月 汲みに来られる際にここへ

お立ち寄り下さる方も何組か

 

私たちも住んでいる恩恵に預かり

定期的にお水をいただいています

 

普段 飲む水や料理に使う水や

お店の商品を作るときの水も

山の天然水を使える有り難さ

 

あたりまえには思えない

あたりまえではない今の豊かさ

 

尽力されている人の手がそこに

この景色の中にある汗を思う

 

 

29号線に沿って流れる揖保川の

反対側の市道も美しい田んぼ道

 

宍粟の種採り用の育苗田んぼの

立て看板を幾つも通り過ぎていく

 

バス旅の番組で蛭子能収さんが

「日本はどんな街に行っても

だいたい景色が一緒ですよ」

と言われていたことがあって

 

私も同じことを思っていたので

そうそうーと笑った記憶がある

 

観光地といわれる所も画一的だし

どこの街もイオンやチェーン店が

生活の景観を不自然に占めている

 

 

「同じ」は 不自然なこと

 

変わらない美しい原風景は

実は 変わり続けて流れている

 

同じ雲が そこにいつまでも

留まっていないように