
近畿の真上を横断するのに備えて
臨時休業することに決めまして
窓にネットを張ったりと予防策
お盆中で帰省されている方も
お帰りの日程を早められたり
インフラの混乱も見聞きします
思いもよらないことが起こるのは
いつでも想定内だと思っていれば
慌てないし心配し過ぎなくて済む
粛々と 淡々と
できるかぎりの対策を考えるだけ

枝の飛来に備えて張るネットを
店主が乗る脚立を支えながら
麻ひもを掛けるのを見守る
山から吹き下ろす風は激しくて
ダンボールだと飛んでいくので
ネットが今のところ最善策
「浅い川も深く渡れ」で
用心していれば憂いは減るので
故事は芯をついていると思う

時速15㎞という自転車並みの
ゆっくりした台風だと知って
時速のある話を思い出しました
時速は 人間の年齢に比例して
過ごす時間の感覚が近いそうで
15才は時速15㎞で過ぎていくし
例えば5才の子供なら 時速5㎞で
ゆっくり人生を過ごしている
逆に80才なら 時速80㎞で進む
年をとると時間があっとういう間
なんて思うのは法則通りなのかな
幼少期や 10代20代の頃なんて
たしかに時間が今よりゆっくりで
未来は遠い先にある気がしていた
最新の量子力学の研究では
時間は伸び縮みする という説が
スタンダードになりつつあって
時速○○㎞になった私の
気持ちばかりの救いになっている
「伸び縮み」ありがたや

皆さまは今いったい 時速○○㎞で
通り過ぎているのでしょうか
憂いなく通り過ぎていった台風が
置いていった静かな爪痕の風景
眺めながらホッと安堵しつつも‥
片付けと枝拾いが頭の片隅に‥