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祈りとともに

 

あら? まだいる

 

店じまいのため玄関を出ると

頭をこちらへクルッと向けた

 

営業前から営業終わりまで

長いお勤め ごくろうさま

 

いわずと知れた昆虫界の

最強ハンターであるカマキリは

 

獲物を狩る最大の鉄則が

意外にも「待ち伏せ」

 

果敢に攻めるイメージとは真逆の

地道な待ち伏せなのだそう

 

なんだか親近感が湧く

お店だって 待ってこそだもの

特にこんな大荒れの天気の日は

 

 

ほら ほら

祈っている 祈っている

 

両方のカマを構える形が

祈りの形に似ていることから

 

神の虫とか 祈りの虫という

別名や英語名も付いていて

 

そういえば 京都の祇園祭の

山車の飾りがカマキリだったり

縁起のいい象徴でもある

 

 

どうしたら そんな風に

格好よく生きられるの

真っ当な生命と見つめ合う

 

ナニ おまえ? って

いいよね その塩対応も

 

たぶん カマキリ親分は

祈りというものを知らない

 

でも その自然の姿に先人達は

祈りの本質を受け取ってきた

 

かの松下幸之助さんは

祈りについて芯を付く言葉を

祈りの真理を話されていた

 

親分きっかけではありますが

少し抜粋させていただきます

 

「人間は宇宙根源の力から

実に偉大な生命力を

与えられているのです。

とかく私たちは自分の勝手な

意欲に迷い、この与えられた

力を素直に生かし切らない

場合が多いのです。

与えられた自分の生命力を

完全に生かしきるために、

素直に、自分の我欲を捨て、

清純な心になって、

この力を素直に発現させる

ために祈りということを

行なうのだと思います」

 

素直に 真っ当に生きる

カマキリ親分の姿と重なります

 

神や仏に求めたり頼んだり

いけない事ではないですが

 

祈りの本質ではないことを

学ばせてくれる言葉です

 

 

緑色した親分の複眼の先に

なんと番長がいた

 

最近お気に入りなのか

よく入口ドアの隙間にいる

 

親分 もしかして狙いを?

番長 気付いているのか?

 

 

身を乗り出す番長

前のめりに意気揚々と流し目

 

攻防か?いや共存共生か?

あくまで私は静観するのみ

 

パーソナルスペースが

人にもそれぞれ差があるように

距離感は生命の秩序だと思う

 

素直に今を生きる番長は

今日の大雨を喜んでいた

ケロケロと響き渡っていく

 

 

店頭だけでなく お電話や

メール等でも皆々さまから

度々ご感想をいただきます

 

ただただ素直に 私どもが

お役に立てられたことが

この上なく嬉しく思います

 

私たちの祈りは

作り出す商品とともに

皆さまにお届けしています