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じゃこ舞い上がる

 

新作のシュトゥルーデルが

仲間入りしました

その名も「じゃこ&舞茸」

 

瀬戸内のちりめんじゃこと

舞茸のバター醤油蒸しです

どうぞよろしくお願いします

 

兵庫といえば 播磨灘の

室津のちりめんじゃこが

とても美味しいと思うのは

 

故郷で食べていた美味しい

じゃこに似ていて 愛媛の灘を

思い出させてくれる味だから

 

ふっくらとした身 いい塩梅

この味に出会ったときは

懐かしくて嬉しかったー

 

 

店主も私もタイプが同じで

頭の中に設計図と台所があり

一番そこに時間をかけている

 

想像できるか できないかは

何を身に積み重ねてきたのか

選択の集積値しかないとも思う

 

そんなこんなで 出来ました

最強バディの「バター醤油蒸し」

ひそかに販売をはじめました

 

シュトゥルーデルは面白くて

蒸し焼きにした素材の相性で

想像の斜め上を超えるものも

 

包み込んだ具材の色素が

遠赤外線のガス窯の蒸気で

自然と色が生地に映し出される

 

 

こんなふうに

トマトやカレーの天然色素が

自然と生地に現れてきます

 

極薄の生地ならではの

何が起こるか分からない面白さ

 

ああっ 最強バディのことを

まだ書いていませんでした

じゃこを蘇らせてくれた相棒を

 

 

「美味しいのができて

ほんと、よかったねー」

「お客さん、喜んで

くれるかなー」

 

店主と話しながらの撮影中

焼き上がってすぐの断面から

最強バディの舞茸が香り立つ

 

舞茸の色素が浮き出た生地は

ほんのり濃い茶色をしている

 

さらに食べてみて驚きました

舞茸の香りって‥んん高貴です

 

ちりめんじゃこの磯の香りと

舞茸エキスの芳醇な香りと食感

じゃこが舞い上がっている?

と 思うほどの相思相愛です

 

 

紅葉の山が夕日に照らされて

つい見とれてしまう この頃

 

この山々の肥沃な土壌から

フルボ酸たっぷりの清水が

雫となって海へ下っていく

 

海の幸と山の幸は繋がっている

舌の味蕾は人の未来に繋がる

 

健全な食べもので人を護るんだ

飲食製造業は未来産業なんだ

と 改めて思う夕暮れでした