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かみさまの比率

 

はい その通りでござりまする

 

店休日の今日 届いたばかりの

デザインした真新しいパッケージ

 

あーでもない こーでもない と

先月から日夜 描いては悩んで

 

入稿したものの仕上がりは‥

どうだろう?と内心ドキドキ

 

個人的な本能なのでしょうが

私は商業的な匂いや広告的な

匂いのするものが好きじゃない

 

商いをする上では損な性格で

今でも向いてないなぁと思う

 

SNS類をまったくしないのも

見ないのもそんな理由があって

 

直接のホームグラウンドである

ホームページを大切にしている

 

古い告知が更新されないまま

長く放置されているのを見ると

何もかも手薄で嘘くさく感じる

 

ホームページは2次元での

商品パッケージは3次元での

「最初のおもてなし」だから

 

手に持った方々が無意識に

お店の温度を感じられたり

心地よく感じてもらえたらと

 

黄金比よりも日本人には

馴染みがあり 心地いいという

白銀比を加味してデザインした

 

 

正面の上から見た感じ

 

プチホールのケーキだったり

焼菓子の詰合せで使っている

定番の箱が 実は白銀比で

 

その箱を包装するスリーブを

今回 新しく作ってみました

(スライドして包装する仕組み)

 

よく知られている美の黄金比が

1:1.618で約5:8の割合ですが

 

日本で古くから使われている

白銀比は1:1.414で約5:7の割合

 

日本人にとっては一番心地いい

神の比率と呼ばれるそう

 

分かりやすい代表例でいえば

法隆寺などの歴史ある建立物や

A版の規格の紙だったり

 

ほら A4サイズの紙って

一番使われていますよね

手にして一番心地いいのです

 

ドラえもんなどキャラクターも

縦横を白銀比にしたものが多く

かわいいと思う比率らしい

 

すごいぞ 白銀比

 

 

はい その通り!

 

「大和比(やまとひ)」

とも呼ばれています

 

そういえば

大工だった父親が使っていた

曲尺(かねじゃく)を思い出す

 

L字型の金属製の定規ですが

表裏に目盛りがあって

裏は白銀比の目盛りなのです

 

子供ながら曲尺の形が面白くて

大工道具から引っ張り出して

遊んでいたら取り上げられたり

 

懐かしくもある 白銀比

 

 

両サイドは地続きで繋がった

連なっている山の稜線で

 

お店から眺めている山々です

 

穀琲と養菓子のギフト用に

ちょっと 詰めてみました

 

 

かみさまの比率の箱なので

 

やはり「小腹のかみさま」を

詰め合わせましょう

 

 

デザインの元になった山の写真

 

 

この山のふもとで作っています

 

そんな気持ちから

底面には年輪と店のロゴを

 

 

大切な人を思って贈られる方と

贈ってもらって手にした方と

 

同じ年輪を重ねながら

お店を育んでいけたら

そう願って